半年ほど前のことです。
現在新築中の建物がどうにもおかしいので
調査を依頼したいとのご相談があった案件です。
当時、早速現場を確認しに行ったところ、
それは、うなるほど出来が悪い建物でした。
依頼者さんに、業者さんはどんな対応をしていますか?
との問いに、「大丈夫」「悪いところは直します。」
なんて、まるで他人事のような対応だそうです。
依頼者さんは、建築に関しては素人です。
このままでは、業者の思うようになってしまい、
瑕疵部分を覆い隠し工事を進めしまう可能性が大!
とりあえず、工事は現状で止め要望を書面で出すことに。
しかし、書面で要望を出しても誠意のない対応。
自分のの都合ばかりを言い出して聞かない。
お金を払って欲しい、とりあえず工事を進めさせて欲しい。
これには、さすがに呆れるばかりでした。
私共の職業は、現場を調査し報告をし、アドバイスを
することしか出来ません。
相談者の方にとっては、不動産は一生の買い物。
出来うることは、お手伝いさせていただきましたが、
やはり、法律は守らなければなりません。
そこで、欠陥住宅相談センターなるものが存在するので、
そちらで、対応をすることとなったのですが、
これがまた、時間がかかりすぎーーーる!
依頼者さんは、ご自身で相談センターと掛け合われていましたが、
最近になり、その近況報告を頂きました。
センターから提携の弁護士にその相談が行き、
弁護士から担当建築士なる人に進み、
数日前の相談者さんのメールでようやく、
方向性が決まりました。とのご報告!
正直言って、え゛っ??って感じでした。
私の手から離れて早、4ヶ月近く経ってようやく方向性??
今まで、何を???
どこで、どうなっていたのかは私には分かりませんが、
あまりにも時間がかかりすぎでは??
と思うのは私だけでしょうか?
一生の買い物をして、トラブルに巻き込まれただけでも、
かなりのストレスです。
建築中の建物がどんどん傷んでいく心配、ご近所の目の心配
お金の心配、そのほか、余分なストレスのために、
家庭不和になったりとか。
それぞれ、担当されている方は忙しいのかもしれません。
でも、もう少し相談者の心中を察してもらえたらと思った案件でした。
人の振り見て我振りなおせって・・。
自分自身にも言い聞かせるよい教訓だったかもしれませんね。