2005年4月18日

半年ほど前のことです。
現在新築中の建物がどうにもおかしいので
調査を依頼したいとのご相談があった案件です。

当時、早速現場を確認しに行ったところ、
それは、うなるほど出来が悪い建物でした。
依頼者さんに、業者さんはどんな対応をしていますか?
との問いに、「大丈夫」「悪いところは直します。」
なんて、まるで他人事のような対応だそうです。

依頼者さんは、建築に関しては素人です。
このままでは、業者の思うようになってしまい、
瑕疵部分を覆い隠し工事を進めしまう可能性が大!
とりあえず、工事は現状で止め要望を書面で出すことに。

しかし、書面で要望を出しても誠意のない対応。
自分のの都合ばかりを言い出して聞かない。
お金を払って欲しい、とりあえず工事を進めさせて欲しい。
これには、さすがに呆れるばかりでした。

私共の職業は、現場を調査し報告をし、アドバイスを
することしか出来ません。
相談者の方にとっては、不動産は一生の買い物。
出来うることは、お手伝いさせていただきましたが、
やはり、法律は守らなければなりません。

そこで、欠陥住宅相談センターなるものが存在するので、
そちらで、対応をすることとなったのですが、
これがまた、時間がかかりすぎーーーる!
依頼者さんは、ご自身で相談センターと掛け合われていましたが、
最近になり、その近況報告を頂きました。

センターから提携の弁護士にその相談が行き、
弁護士から担当建築士なる人に進み、
数日前の相談者さんのメールでようやく、
方向性が決まりました。とのご報告!
正直言って、え゛っ??って感じでした。

私の手から離れて早、4ヶ月近く経ってようやく方向性??
今まで、何を???
どこで、どうなっていたのかは私には分かりませんが、
あまりにも時間がかかりすぎでは??
と思うのは私だけでしょうか?

一生の買い物をして、トラブルに巻き込まれただけでも、
かなりのストレスです。
建築中の建物がどんどん傷んでいく心配、ご近所の目の心配
お金の心配、そのほか、余分なストレスのために、
家庭不和になったりとか。

それぞれ、担当されている方は忙しいのかもしれません。
でも、もう少し相談者の心中を察してもらえたらと思った案件でした。

人の振り見て我振りなおせって・・。
自分自身にも言い聞かせるよい教訓だったかもしれませんね。