2005年3月5日

新築建物引渡し前の建物調査で・・・
引渡し前の建物調査で、少し熱くなってしまいました。
大手ハウスメーカーの物件での出来事でした。
現場に到着し、調査を行おうと「お邪魔します。」と
依頼人の方と建物の中に入ろうとした時から始まりました。

「購入者以外の方は、ご遠慮願います。」と、
下請け業者らしき監督さんのいきなりの発言。
久しぶりに聞いた台詞でした。

「営業の○○さんにはその旨は伝えて、了解は貰っていますが。」
「○○さんは今日は、どうされたのですか?」
と、依頼者さん。「本日は所用で・・・」と悪びれる様子もなく。
この時点で結構びっくりですね。2千万円を超える買い物をするのに、
担当の営業マンが来ないとは!

依「今すぐ呼んでいただけませんか!」
監「本日は、連絡が取れないとのことで・・・」
全「はぁ???」
依「○○さんが今日の日を指定されたのですよ」
口調は穏やかでも、依頼者様のご主人は結構この時点で来ていました。

玄関前でやり取りが続き、らちが明かないので、
「佐原さん、私が購入する家ですから、大丈夫です。お願いします。」
と、ご主人様にドアを開けていただいて、中に入ろうとしたその時、
なんと中ではまだ、仕上げ工事が行われていたのです。
依頼者のご主人様は、この時点で怒りは頂点に・・!
この後の、やり取りはご想像通りですので、
記載は控えさせていただきます。

内覧会が出来る状態ではないのに、購入者を呼んでしまっているのです。
後からよくよく話を聞いてみると、下記のような内容でした。
工事が遅れている。

納期に間に合わない。

しかし、支払いは期日にしてもらいたい。

とりあえず、引渡しをして、登記をする。

融資を実行。

支払いを受ける。

今回の場合は、銀行融資でしたのでとりあえず抵当権を設定すれば、
融資を受けることは出来るため、何とかしたかったようなのです。

でも、工事途中であれば躯体や下地の確認もかえってしやすいというものです。
発想の転換ですね。
依頼者様には気を取り直していただき、私はずけずけと調査をさせていただきました。
監督さんには、鬱陶しい光線を浴びせられましたが、ひるまず、ひたすら調査です。
致命傷にはなりませんが、今日見ておいて良かったという箇所はありました。
そのことを、側にいた現場の職人さんに伝えると、「はいはい、了解!」と、気のいい返事。
これなら、依頼者様も安心できるってものです。

しかし、監督さんは憮然とした態度で、「それは、そのような仕様です。」
一人、浮いちゃってます。何だか、可愛そうな気持ちになってきました。
どうして、お客様に対しこのような態度が取れるか不思議ですね。
まあ、仕事をするのは職人さんです。
あの、職人さんなら安心して仕事を任せることができます。
いつものことですが、職人さんとは気が合う佐原です。
完成が楽しみです。