昨日、米S&Pが日本の外貨建て・自国通貨建ての長期ソブリンの格付け、
いわゆる日本国債をAAからAA‐に格下げした。
で、その後の管首相コメントがなかなかよかった。
「そのニュース、今初めて聞いた。今本会議から出てきたばかりで、
そういうことに疎いので、ちょっと(質問は)またあらためてにさせて
ほしい」と。
管首相といえば、財務大臣時代の参議員予算委員会で、
子供手当の乗数効果を質問され消費性向の答弁をして審議を
中断させた大臣。
分らないのか、腹が座っているのか、相手にしていないのか、
それとも・・真意は定かではありませんが、いずれもなかなかの迷答・・・。
皆さんはどのように取られたでしょうか?
私は、管首相のコメントより、それをネタにするマスコミの姿勢に
疑問を感じました。
自国の総理大臣を貶める報道ばかりし、格付けの意味、本質を報道しない。
ワイドショーみたいなネタばかりで、次元の低いニュースが多いと感じるのは
私だけでしょうか。
2007年、各付け会社は、あのサブプライム債の格付けをAAAと
していた組織。
それを信用するのかと・・。
今回格付けを下げたのはS&P一社、ムーディーズやフィッチは、
格付けを据え置き。
教育、生活、文化、経済、国民性、日本はどれをとっても平均水準は
世界トップクラスのはず。
その国の国債を、いくら米国とはいえ、一民間会社の一社に格付けを
下げられたからって動揺する必要はないと思うのですが・・。
だから私は、管首相のコメントはOK。
でもマーケットは反応しましたね。
格下げが発表されるとUSD/JPYは、82円20台から83円20台へ
一気に上昇。
しかし、現在82円33銭。
元に戻っている。
米国の長期金利も上がりかけているが・・・。